








ポポタム18周年記念グループショウ(後期)の出展作品です。
タイトル:あの頃をみつめて
サイズ;254mm × 203mm
フレームサイズ:約305mm × 約250mm
画材:インク、紙
イラストレーターとして活躍中のSAAYA MASAKIさんは2018年にポポタムで個展をしてくださいました。
当時連載をしていた雑誌『きょうの料理』の挿絵一年分の展示と、ご自身で制作されている紙小物を販売。
また古道具やさんで買った小物や、よく聞いているラジオ番組など「好きなもの」を紹介するペーパーも作って配布されていました。
「私の好きなもの」へのまっすぐな気持ちと「好き」を貫く強い意志が感じられ、さらにそれを表現するテクニックに大きな拍手を送りたくなりました。
ひさびさに拝見するSAAYAさんの作品はモノクローム。
「色々な種類のインクを数年前から試していたのですが、最近自分にぴったりのインクを見つけたので、新しい描き方で描いてみました」とのこと。
ぱっと見カッティングやデジタルのようにも見えるけれど、インクだったのかという驚き!
やりとりも含めてお仕事の丁寧さは知っていましたが、ずっと変わらず手作業を厭わないチャレンジを続けているのですね。
アウトプットに至る長い道のりをじっくり歩き、職業人としても信頼できる、これからの活躍も一層楽しみな作家さんです。
以下、作家コメントです。
【作品について】
進学の為にドキドキしながら東京にやってきた18歳の頃を思い出しながら描きました。
あの頃は作ることや絵を描くことは大好きだったけれど、自分の本当に描きたいものや自分らしい色やかたちがまだ見つかっていなかったので画材はシンプルに黒のインクを選びました。
ポポタムさんにはその頃から通わせて頂いていて、はじめてお店に訪れた時、宝箱のようなキラキラした空間にとてもワクワクした瞬間をつい昨日のことのように思い出します。
作ることや絵を描くことが大好きで、ただただがむしゃらに描いていたあの頃の自分に「今も変わらず、でもちょっぴり成長をして毎日楽しく描いたりもの作りをしているよ」と伝えてあげたいです。
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展示会場での撮影:香川賢志