






ポポタム18周年記念グループショウ(後期)の出展作品です。
タイトル:18 / popotames
フレームサイズ:約315mm × 約230mm
画材:写真、コラージュ archival pigment print
写真家の髙倉大輔さんの作品を初めて拝見したのは、ポポタムが毎年参加している池袋のアートイベントのパンフレットの表紙を飾った写真でした。(数年間担当されていました)
見慣れている街並みや建物のエントランスが、髙倉さんの手にかかるとサイバーパンクな非日常風景に変身して、パンフの表紙を見ると「いつもとは違う池袋になるぞ」というワクワクを感じたものでした。
デジタル加工を絵画の道具のように、撮るだけでなく「描いた」作品は、件のアートイベント内で始まった若手作家向けの池袋の美術公募展の間口を大きく広げたと思います。
今回の出展作品も、不思議な一枚。
なじみのあるカバのおしりと、水族館の水槽とを組み合わせています。デジタルではなくアナログで、よーく見ると2枚の写真の重なりがわかります。
水の向こうを除いているような、水槽の扉が開いてカバの姿がチラリと見えてしまったような。
すがすがしさと、ユーモアが同居する気持ちいい一枚です。
展示会場での撮影:香川賢志