










ポポタム18周年記念グループショウ(後期)の出展作品です。
タイトル:turn re-turn
サイズ:幅約273mm × 190mm 奥行き約25mm
画材:色鉛筆、アクリルガッシュ、水彩紙
イラストレーター・画家の谷川千佳さんが描く風景は、スナップ写真のような自然な構図が特徴的です。
電線の切り取り方や道路のカーブなど、(スマホのスクエアではなく)両手の親指と人差し指で作る長方形のフレームからのぞき見たような
感覚で、それはまだカメラを買ってもらえない子どもになったような、懐かしい気持ちになります。
描かれた風景は、何の変哲もない住宅街。でもよく見ると、ぐにゃっと曲がった木やあり得ない標識など、ほんの少しだけ、あれ?と引っかかるポイントがあります。
ブルーを中心にした淡い色合いは午前とも午後ともとれず、時間の感覚が失われたような気持ちになります。
手前の女の子は、時間の迷路に迷い込んだのでしょうか。先を歩く女の子が、実は過去や未来の自分だったりして...なんて想像も膨らみます。
目的地にたどり着くまでの、少し不安だけどワクワクする気持ち。
それにしても、頭の上の道先案内人は、ちょっと頼りなさそうですね笑
*こちらの作品はフレームや専用箱が付いていません。額装をご希望の方はご相談ください。
展示会場での撮影:香川賢志