




ポポタム18周年記念グループショウ(後期)の出展作品です。
*こちらの作品は売約済みですが、会期中(2023.5.28まで)は会場でご覧いただけます。
タイトル:足して18の旅
フレームサイズ:約395mm × 約305mm
画材:紙にアクリル絵の具
絵本作品もある画家・ハダタカヒトさん。
細い細い筆で、まるで髪の毛を編んでいくような繊細さでアクリル画を描きます。
ものすごく時間がかかる。でも他の方法を選ぶことはできないそうです。
今回の出展作品を拝見したとき、どきっとしました。
ハダさんの絵といえば情緒の中に、ひとすじの恐怖が入っていると思っていたのに。
ただ商店街やアパートの階段を描いているだけなのに、その先は闇で見てはいけないものが見えてきそう...
リスのぬいぐるみや赤ちゃん人形の顔も、ある時刻になると大きな口をあけて襲ってきそう...
そんな恐怖感はすべてこちらが勝手に感じるもので、ハダさんご自身は怖がらせようなどの意思はなく、ただご本人が面白いと思ったものを面白いと思う方法で描いているだけなのです。
この作品も同じです。
目の前の開けた風景、白い雲。よく見るとタコとイカが空を泳いでいます。中央の塔は夜になると歩き出しそうではあるけれど、ただただ面白くて美しい。
作品は初日に売約がつきましたが、ハダさんの絵はぜひ会場で見ていただきたいです。
展示会場での撮影:香川賢志