











ポポタム18周年記念グループショウ(後期)の出展作品です。
タイトル:いつもそこに居てくれてありがとう
フレームサイズ:約265mm × 約325mm
画材:銅版画、手彩色
銅版画家の松本里美さんは、ロックミュージシャンで、紅茶アドバイザー。ご自身でケーキを焼いてティールームを開いていたことも!
英国文化に造詣が深く、物語のシーンやゆかりのモチーフを描いたり、作品の背景にはたくさんの知識と教養が......と書くと敷居が高いように思えるかもしれませんが、全然そんなことない。
なめらかな色気のある線で叙事的に描き、少なめの色数でピリッと画面にユーモアをプラス。
絵は想像やファンタジーだけれど、それを説得力ある存在にするには上っ面ではない物語が必要で、その土台があるからこそ自由に描ける。
そんな松本さんの描く人も景色ものびやかで、画面から心地よい風が吹いてきそうな気持ちになります。
今回の出展作品は、店をやっている者にとっては、とても勇気づけられるタイトル。
貫禄のある白猫の存在を確認する帽子の人。よく見ると、草原の向こうにはもう1匹いますね。
空は青空ではなく雲が流れ、その雲と同じように、次見たときは同じ場所にある(いる)とは限らない、そんな存在と目が合った刹那の喜び、安心感を静かに描いた一枚。(しかし構図がかっこいい)
*フレーム込みの価格です。
展示会場での撮影:香川賢志