




ポポタム18周年記念グループショウの出展作品です。
タイトル:子安港の一軒の家 An old house in Koyasu Port
サイズ:165mm×165mm
フレーム込み
画材:コラージュ、ペン、コピック
漫画家、文章家、アーティストとして活躍中の小指さん。
最初にその作品を拝見したのは『夢の本』というご自身で出された漫画とエッセイの本でした。表紙のコラージュがなんとも奇妙で魅力的で、ジャケ買いしたのが始まりです。
もちろん漫画も文章もおもしろく、それから小指さんが発行する本はポポタムで取り扱わせていただいたのでした。
今回の作品は港町で小指さんが実際に出会った(であろう)古い一軒家を描いたもの。ボロボロの家ですが、どこからか光が差して、神々しいシーンにも見えます。
目の前に立つ主人公が、その中へと吸い込まれていきそうで、家というより、まるで宇宙船です。
ポポタムのことを「目白の住宅街に突如現れる非日常の本屋さん」と称してくれた小指さん。奇妙な光景も、光差す希望的な瞬間として描く作家さんです。
あと30年後か50年後かわからないけれど、この絵のようにポポタムが朽ち果てて、誰かがその光景の前に佇んで、「なんか惹かれる」そう思ってくれたら本望だな。
そう思いました。
小指さんの本。音楽を聴いて描く「スコアドローイング」の作品集や、海外で出版されたアンソロジーもあります。
↓
https://stores.jp/search?q=%E5%B0%8F%E6%8C%87&store=popotame
展示会場での写真撮影;香川賢志