





ポポタム18周年記念グループショウの出展作品です。
タイトル:手のなかは宇宙 目の中はソラ
サイズ:6号 横約320mm 縦約410mm
画材:キャンバスに油彩
井上文香さんは2020年1月、まだコロナの不穏なニュースも海外の出来事といった時期に、ポポタムで絵本の原画展を開きました。
太陽の光を浴びた畑の姿が生き生きと描かれた『いいおてんき』、「荒井千」名義のモノクロ線画のお仕事『オオカミが来た朝』(ともに福音館書店)がポポタムの壁を飾りました。
線画だけでなく水彩画も描く井上さんですが、この出品作品は油彩画です。
植物、生き物、町、人... 身の回りのものをまっすぐに、しっかりと見つめて描く井上さんの力強さとよく似合っています。
またこの作品は18という数字にちなんで、偶然にも1月8日生まれというご自身を投影したそう。
古い家屋を抱いて、しっかりと前を向いている女の子。だけど目の下に少し涙の跡のような色が見えるのは... 東京の下町の工場で育ち、その工場を手放すことになった井上さん自身のストーリーが一枚の絵のなかに込められているようです。
そんな背景を綴った井上さんの絵物語『青の時間』(会場で販売中)は周囲に思わぬ影響を広げ、記録映画『いもの国風土記』と、劇映画『にわのすなば』(監督・黒川幸則)という二本の映画が生まれました。
そんなその後のストーリーはこちらから。
「にわのすなば」公式アカウントをチェックしてみてください。
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https://twitter.com/niwanosunaba?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
展示会場での写真撮影;香川賢志